カウンスル№4第一回会合会長挨拶

 

 

 

 お客様、そして会員の皆様、おはようございます。

 

今年の夏は、大変な異常気象に見まわれて、今までにない暑さでした。その上に7月の地元を襲った西日本豪雨災害、また9月には北海道地震と自然災害が起こりました。

 

わたしの住んでいる尾道でもライフラインがストップして10日間の断水生活となりました。この時に私が気づかされたことは「人は窮地に追い込まれた時、その人の本質が垣間見えてくる」ということでした。

 

皆様方も今回の災害の中でいろいろな体験をされ、目にしてこられた事と思います。 私の知り合いの女性は公民館にお勤めになっておられます。

 

その公民館に西日本豪雨災害で被災されたご家族が避難されてきました。早速「何かお役にたてることがあれば」と公民館の彼女はそのご家族に声をかけられました。すると「あなたに何が出来るのよ」と返って来たそうです。

 

彼女はその短い一言が胸に突き刺さり、それからは毎日お声もかけられず見守るだけになったそうです。 やさしく声を掛けたつもりが、返って来た言葉に彼女は深く傷つけられたのです。そしてその晩は本人の脱水症状も伴い、ストレスで脚に痙攣がきたと、彼女は私に話してくれました。

 

 私達、人間が動物と違うところは、言葉の中で生きていると言う事です。言葉によって。幸せと感じたり、逆に思い悩み苦しむことがあります。

 

私達ITC-Jの会員はコミュニケーション技術の向上と、それによる相互理解の為に、いろいろなプログラムを体験し、日々勉強し研鑚しています。コミュニケーションの中には、言葉によるものや、言葉以外の声、態度、それと共に思いやりのふりかけが必要です。

 

悲しみや怒りが心に詰まっていると人と向かい合った時に、相手の心に寄り添い、ただ、一心に耳を傾けてあげることだけいいのではないでしょうか。今日は皆様とご一緒に心の平和を学びましょう。

 

このところの天変地異の起こる昨今ですが、第31期カウンスル№4会長テーマは「自由にはばたけ希望をもって」といたしました。今期は会員の皆様とご一緒に、はばたきたいものです。そして今日は [美しい色とりどりの言葉の花束]を手にしていただき、希望と言うこころのお土産をどうぞ、お持ち帰り下さい。